Regenerative Medicine 再生医療とは

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About Regenerative Medicine 再生医療とは

再生医療とは、病気や事故、あるいは老化などによって失われた組織や臓器の働きを、人工的に加工・培養した細胞や組織などを用いて修復・再生させ、もう一度機能できるようにすることを目的とした新しい医療です。

たとえば、脳梗塞によりダメージを受けた患者さんの脳の機能をよみがえらせたり、交通事故で足が自由に動かなくなってしまった患者さんの傷ついた脊髄の機能を再生したりするなど、これまでは治療が難しい、あるいは効果的な治療法が存在しないと言われてきた疾患が、再生医療によって克服できるようになるのではないかと期待されています。

再生医療はヒトや動物の細胞等を用いて、組織や臓器を修復して機能の回復を目指す治療ですが、少数の細胞を用いる方法や人工的に作成した組織を移植に用いるなど、その治療法やアプローチは様々です。

再生医療の実現をめざして研究されている細胞の種類としては、骨髄や脂肪組織に存在する体性幹細胞、さい帯組織中の幹細胞、胚性幹細胞「ES細胞」、人工的につくられる多能性幹細胞「iPS細胞」のほか、血液細胞などがあります。これらの細胞は傷ついた組織の修復を促進する物質(成長因子)を分泌して組織や臓器の修復や再生をうながすほか、未分化な幹細胞が特定の細胞に分化して失われた組織の機能を代替する働きがあると言われています。

2007年に山中伸弥博士らによって「iPS細胞」の作成方法が世界で初めて報告されたことも契機になって、再生医療の研究が積極的に進められています。日本でも2014年に再生医療安全性確保法及び改正薬事法が施行されて再生医療を成長産業の一つと位置づけ、産官学の協力体制によって世界に先駆けて再生医療等製品を実用化する動きが加速しています。

幹細胞は様々な
組織・臓器に分化する

出典:藤田医科大学

幹細胞を用いた再生医療の
対象疾患

国内においてヒト幹細胞/ES細胞/iPS細胞から作製した細胞種を用いた、各種移植が計画されています

参考:長船健二:もっとよくわかる!幹細胞と再生医療 羊土社

再生医療について出典

About Stem Cells 幹細胞とは

出展:関節ライフ https://kansetsu-life.com/saisei/6_01.html

人間の体は、37兆個以上、200種類以上の細胞で構成されていると言われています。最初は1つの受精卵が、分裂・増殖を繰り返しながら、神経細胞、心筋細胞、肝臓細胞など、成体を構成する様々な細胞に分化していきます。

人の体のなかには、最終的に分化した細胞と分化途上の細胞(体性幹細胞)が存在しています。造血幹細胞、神経幹細胞、腸管上皮幹細胞などの体性幹細胞は自己複製し、限定された範囲内で特定の細胞に分化します。たとえば、造血幹細胞は骨髄に多く存在し、赤血球、白血球や血小板などの血液系細胞を作り出していますが、通常は他の異なる細胞種には分化しません。

分化できる範囲が広いのが、人工的に樹立される胚性幹細胞(ES細胞; embryonic stem cells)やiPS細胞(人工多能性幹細胞、induced pluripotent stem cells)です。増殖能力が高く、多くの種類の細胞に分化する能力もあり、心筋、神経、肝臓、血液など、からだの全ての種類の細胞に分化することが可能です。

一方で体性幹細胞を使った再生医療も、世界中で研究開発が盛んに行われています。骨髄液から採取される間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cells/MSC)は、骨髄液を採取しやすいことや細胞の培養が比較的容易なことなどから、再生医療の細胞ソースとして適しており、すでに実用化されているものもあります。

しかしながら、多くの再生医療の研究は治療実現に向けて探索的な段階にあり、治療の提供や研究への参加のためには医療機関を受診の上で、かかりつけ医や専門の医療従事者に相談することが必要です。

Regenerative medicine SanBioの再生医療とは

サンバイオが手掛ける再生医療は、外傷性脳損傷のほか、脳梗塞、脳出血、加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、脊髄損傷及びアルツハイマー病等、既存の医療・医薬品では対処できない中枢神経系領域の疾患を対象としています。
細胞を薬のように活用し、患者自身が本来持つ自然な再生プロセスを誘引ないし促進させることで、機能を再生させる効能を期待して開発を進めています。

根本治療がまだない中枢神経系疾患

SanBioの主要開発品:SB623